カテゴリ:未分類( 9 )

2013年 06月 27日
東向島O邸
先月発売された『最高に心地のいい間取りをつくる本』(エクスナレッジ)というムック本に設計を手掛けた「東向島O邸」というリノベーション物件が掲載されました。以前雑誌の『My HOME+』に掲載された時と全く同じページ構成ですが。
このリノーベション物件は3階建て3世帯分のボリュームがあり、かなりのエネルギーを投入したものでした。本屋などで見ていただけるとうれしいです。

d0166416_17595069.jpg

d0166416_180098.jpg


by hiroshiyamasaki | 2013-06-27 18:05
2013年 04月 01日
老いと介護
最近時間を見つけて、地域医療や介護施設などの勉強をしています。
クリニックなどでは暖かく洗練されたデザインの建築が生まれつつありますが、設計の分野でも専門性が強いとされてきたためか、デザインの持つ可能性が生かされていない領域だと思うからです。特に特別養護老人ホームやグループホームなど介護施設としての機能性はもちろんですが、住まいとしてのクオリティに欠けるものが多いように思います。また、サービス付き高齢者向け住宅という日常の住生活の延長線上にあるような介護施設との中間的なビルディングタイプも出てきました。これらの設計には住宅設計の経験が十分に生かせるのではないかと思うのです。

さて、テアトル銀座で公開中のミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」を昨日視ました。この映画では、突然襲った病によって車いすの生活となってしまった妻アンヌと自宅介護する夫ジョルジュとの生活を描いています。しかし妻の病状は日に日に悪くなり、やがて寝たきりとなり、話すことも難しくなっていく。その現実に戸惑いながらも毎日同じように献身的に接する夫。ハネケ監督は、「老い」や「介護」というテーマを派手な物語に仕立て上げるのではなく、本当に日常のこととして丹念に描いています。排泄を手伝ったり、訪問介護で体を洗ってもらうシーンなど介護の現場では毎日ある風景。突然介護を受けることになってしまった妻の恥じらいや屈辱、毎日が介護の時間で過ぎて行く夫の肉体的精神的苦痛など、介護を受ける側、介護をする側の微妙な心内も2人の俳優の名演技によって描かれています。
最後は何ともつらい結末ですが、とにかく繊細ないい映画です。

d0166416_1755149.jpg


この映画を見て、改めて自分の父親と介護していた母親のことを思いました。現在は老人介護施設に入所して介護サービスを受けていますが、家にいた時は毎日よく世話をしていたなと思うと同時に、母も日常のこととして淡々と過ごしていたなと。また、父はどう思いながら世話を受けていたのだろうかと。

介護はする側も受ける側も大変ですが、お互いの苦労が少しでも緩和されるように、彼らが過ごす空間が生活の場として居心地良いものとなるように、設計者にはそれくらいしかできませんが、いつかそのような建築のお役に立てればと思っています。

できれば、自分が老いる前に(笑)

by hiroshiyamasaki | 2013-04-01 21:53
2013年 03月 16日
「夜明けまえ」
先週、知人のアーティスト三田村光土理さんの個展「夜明けまえ」に行きました。
彼女の個展は写真とオブジェによるインスタレーションで構成されています。彼女の展示の中での写真は、ある時間や風景から切取られたそれぞれの断片としてそこにあるのではなく、何か物語を強く感じさせ、心の深い部分に浮き沈みするような感覚を呼び起こします。
いい時間を過ごせました。

写真は会場だったギャラリーの入る倉庫ビルの階段。
江東区清澄丸八倉庫ビル

d0166416_17502436.jpg


by hiroshiyamasaki | 2013-03-16 17:47
2013年 03月 02日
ここに、建築は可能か
「ここに、建築は可能か」というシンポジウムに行きました。これは同じタイトルでTOTOのギャラリー・間という建築家のためのギャラリーで開催されてる展覧会の関連イベントですが、伊東豊雄氏をはじめとする建築家による東北の被災地での活動を報告したものです。
伊東氏は震災後まもなく被災地に住民の皆さんが寄り合える場所を作ろうと「みんなの家」というプロジェクトを立ち上げました。ここで、彼が問いたいのは、直截的には被災にあった人々やまちのために建築家は貢献できるか、役に立ち、元気を与える建築を作ることができるかということだと思いますが、それは同時にやもすると社会から離れてしまった建築が社会性を取り戻せるかということでもあります。
被災地はもちろんのこと、全国のいろんな場所で建築的なあるいはランドスケープ的なアイデアが必要とされているところはたくさんあると思います。
僕がふと思ったのは、暮らしている市川市のことで、ずいぶん前にもブログに書いたこともある外環自動車道のことです。既成住宅地を横断するこの大規模な道路工事は、着実と工事が進められていて、工事の柵が見える風景ももはや日常となりました。
しかし、改めて見れば、それは広大な土地を相手にした大土木事業で、その寒々しい風景は、とても豊かであるはずの先進国のそれではありません。かつてあった住宅地のコミュニティーは分断されただけで、つながりを持続させようとするアイデア一つそこでは実践されていません。

d0166416_17441212.jpg

d0166416_17443275.jpg


津波に対する対策にしてもそうですが、高くて強固な堤防を築くとかそういう方法だけで、解決しないようにしてほしいものです。
それよりもコミュニティーをまず大事にする。コミュニティーを育む風景の創造、環境を重視する先進国にふさわしい開発の方法を模索する必要があると思うのです。

by hiroshiyamasaki | 2013-03-02 17:37
2013年 01月 01日
再開?
2013年です。
あけましておめでとうございます。

長らくブログの更新を怠ってきましたが、また再開したいと思います。
この2年間いろいろなことがありました。もちろん一番大きな出来事は「東日本大震災」です。これがしばらくブログの更新を止めてしまった最初の理由ですが、その後は生来の怠け癖のためか、言葉による表現を完全に怠けていました。
というわけで、ドロップの缶の話というのが、この前の最後の投稿という何ともつなぎの悪いものに。。。
年初ですし、前に進む1年にしたいので、そのためにも折に触れて感じたこと、考えたことなど気楽に発信したいと思います。


d0166416_14544941.jpg昨年竣工した住宅(M邸)

by hiroshiyamasaki | 2013-01-01 00:00
2011年 02月 05日
サクマ式
すっかりブログご無沙汰してしまいました。
体を悪くしていたわけではありません。普段通りの生活をしていたのですが。
また、ぼちぼち再開します。と自分へ喝!
というわけで、今日はツィッターでつぶやきました、サクマ式ドロップの缶をご紹介。
蓋が10円玉サイズです。娘はここに10円玉を入れておいて、蓋を開ける時に使います。
ところで、缶式ドロップスの製造元に「佐久間製菓株式会社」と「サクマ製菓株式会社」があることに気がつきました。写真のサクマ式は「佐久間製菓株式会社」。なにやら因縁がありそうです。
d0166416_20394540.jpg

d0166416_20394833.jpg


さて何々式といえば、タケイ式というコンクリート躯体防水工法があります。コンクリート打設時にタケイ液なるものを混ぜに来て防水保証を出してくれます。このタケイ工業の会社案内を何気に見ていたら、実績リストの中に有名建築家の物件と並んでヤマサキアトリエの「吉祥寺の家」もちゃんと記載されているではありませんか。
いい会社だ。

by hiroshiyamasaki | 2011-02-05 21:02
2010年 12月 18日
すまいの原風景
日本民芸館の招待券を貰ったので、久しぶりに訪れました。
反対側の長屋門と柳宗悦(むねよし)邸も開館していたので、合わせて拝観できました。
シンメトリーの堂々とした感じの外観、民家と洋風建築が合わさったようなデザインなどを見ながら、時々展示物にも目をやると、棕櫚の小箒が目に入りました。「そういえば、友人(奥さんが箒職人に弟子入りしている)から貰った棕櫚箒があったなと思い出し、うちのマンションには合わなくて使えないけど、いつかあの箒が使えるような家に住んでみたいなあと」と思いながら、さらに子供の頃住んでいた家のことを思い出しました。

その家は、小学1年から中学3年まで過ごした家で、滋賀の長浜市でも市街地から少し離れた集落的な所にありました。明治時代に造られた民家で当時で既に築70年以上だったと思います。茶の間があって座敷がある田の字型のプラン、縁側から続く離れの間が増築されていた。
縁側の建具は当然木製。薄いガラスが嵌っていて風が吹くとガタガタいう。台風が来れば、雨戸を閉めてガラスが割れるのを防ぐ。網戸はないので、夏は蚊帳を吊って寝る。冬は内側の障子を閉めてなんとかやり過ごす。庭に面した縁側が一番のお気に入りの場所。木を削ったり、工作したりして過ごした。
マンション暮らしの今から思うとよくあんな家で生活できたなと思うけど、子供だった僕にとっては、季節の変化を最大限満喫できたし、ワクワクドキドキすることのできる家でした。僕のすまいの原風景はたぶんこの家にあるでしょう。

便利さや快適さのために鈍くなっていく感覚に自覚的でありたいと改めて思ったのでした。

5歳の娘が始めての陶芸作品を手にしました。10月末の陶芸体験遠足で制作したものができあがったのです。おやつ用に使っているようです。自分が使うものを自分で作る。これも忘れかけている感覚の一つです。

d0166416_19561332.jpg


by hiroshiyamasaki | 2010-12-18 19:52
2010年 11月 23日
I 邸改装計画
明日プレゼンテーションする戸建住宅の改装計画です。
少しでもデザイン上の理解を深めていただくために、このような模型を作ってお施主さんに説明します。スケッチを描いたり、CGパースを作ったり、人それぞれの方法がありますが、僕の場合は模型をよく使います。こちらの検討にも役立つからです。
CGのような再現性はないけれど、程よく抽象性があることが、想像力を受入れてくれる。だから好きなのです。

d0166416_15401225.jpg


by hiroshiyamasaki | 2010-11-23 15:42
2010年 11月 04日
鴨川七里
3日文化の日、千葉県鴨川市へ枝豆「鴨川七里」の収穫ツアーに参加しました。「鴨川七里」は安房鴨川に古くから伝わる在来種の大豆で、10月下旬から11月初旬に収穫する晩生の枝豆です。特徴は豊かな香り、その香りが「七里に広がる」と言われたのが名前の由来です。
爽やかな秋晴れの中、太い茎に少し苦戦しながらも、約2時間程汗を流して、こんなに持って帰っていいのですかというくらいの大量の枝豆を収穫。さらにこのツアーを協力していただいた鴨川市の佐々木商店さんから地元のお米「長狭米」2キロまでいただき、千葉県の食と食が作る豊かな風景を感じることができた有意義な一日となりました。
d0166416_23243731.jpg
枝豆畑
d0166416_23243484.jpg

d0166416_23243580.jpg
おみやげの「長狭米」


このツアーを企画したNPO法人いちかわ地球市民会議「鴨ネギプロジェクト」の方々、ありがとうございました。
帰宅後早速、ビールと枝豆を楽しんだことは言うまでもありません。うまい!

by hiroshiyamasaki | 2010-11-04 23:32